損益計算書の見方・読み方

【セミナでのお客様からのご質問】

私は中小企業の経営者です。
管理会計の財務3表のうち、損益計算書の見方を教えてください。特に建設業において注意すべき点は何かありますか?

【城所講師からの回答】

管理会計では、「3つの決算書」を中心に会社を管理します。これを「財務3表」といいます。
財務3表のうちの損益計算書については、経営者がどれだけうまく会社を経営したかを評価するものです。企業の一会計期間内に、いくら儲かったのかを表す計算書類で、英語の「Profit&Loss Statement」を略して、「P/L」とも呼ばれています。
損益計算書において、収益から費用を差し引いたものが利益であるが、その利益をさらに、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益と区分して示されます。

【最後に一言】
損益計算書の売上高を建設業では「完成工事高」という勘定科目で表示します。また原価を建設業では「完成工事原価」という勘定科目で表示します。損益計算書で算出される利益は、手元のお金とは異なります。まだ回収していない売上も収益となるので、「実際にはお金がないのに利益は出ている」ということもあります。
詳しくは、建設業法に表示方法が規定されておりますので、ご参照ください。