貸借対照表の見方・読み方

【セミナでのお客様からのご質問】

私は中小企業の経営者です。
管理会計の財務3表のうち、貸借対照表の見方を教えてください。特に建設業において、注意すべき点は何かありますか?

【城所講師からの回答】

管理会計では、「3つの決算書」を中心に会社を管理します。これを「財務3表」といいます。
財務3表のうちの貸借対照表については、企業が資金をどのように集めたか(資金調達の内容)を右側に表示し、その資金をどのように運用し、所有しているか(資金運用の内容)を左側に表示します。
大まかな仕組みをあらわすと、下の表のようになります。

【最後に一言】
貸借対照表の資産のうち、建設業では「未成工事支出金」という勘定科目があります。これは製造業でいうところの仕掛品に該当します。また負債のうち、建設業では「未成工事受入金」という勘定科目があります。これは、一般の企業でいう前受金に該当します。 詳しくは、建設業法に表示方法が規定されておりますので、参照してください。