大手ゼネコンと協働。県下トップクラスの建設業へ
一時は公共工事の需要を見据え、九州一円まで営業エリアを拡大してきた丸福建設。大手ゼネコンと共同事業体を組み、九州自動車道の道路土工やトンネル工事などを施工してきた実績も持つ。高速道路の施工工事は厳格な現場管理体制が求められることはもちろん、地域住民・交通事情など多方面への気配りが必要な現場であった。「当時最先端の技術を持っていた大手企業と協働することの責任は重大でしたが、同時に高いスキルを身に着けることにつながりました。いまこうして多岐にわたる公共事業を受注できるようになったのも、当時大手ゼネコンと共に九州各県へ足を運び施工を重ねてきた経験があるからこそだと思っています」。と当時の苦労を振り返った。
それらの甲斐もあり、丸福建設は今では鹿児島県からの公共工事の発注件数で上位を獲得するなど、県内においてもトップクラスの建設業へと成長を遂げている。この成長を支えてきた要因の一つにコマツの機械の活躍があった。
ICT建機は「もっと普及するべき」
また最後に、今後コマツに期待することとして玉利部長は、ICT建機の設定の簡素化、簡略化を挙げてくれた。さらにはその先の通信技術を活用した設定、そして遠隔操作による作業もこれからの時代必要になると話す。「誰でも簡単に設定でき、スピーディーな現場が増えると人手不足問題の解消にもつながると思います。建設業界全体を見るとICT建機の普及はまだまだこれからではありますが、公共工事の入札ではICT建機を推奨している自治体も増加しています。ですので、さらに多くの人に、ICT建機は誰でも扱える事を理解してもらい、導入につなげてほしいですね。ICT建機はもっと普及すべき機械ですよ」。