(掲載月:2022年7月)
山本建設(株)
工事部 主任 森田洋一さん
今回は掘削土量の少ない現場だったため、当初ICT施工を行うことは考えていませんでした。しかし、人員不足により現場を1人で管理しなくてはならず、さらに鉄道工事やその他関係機関の工事と隣接していたため、双方との打ち合わせや立会などで事務処理もとても多いことが予想されました。従来施工でL型段切り掘削のレベルなどを見ていると他の作業が進まないため、現場監督としてどう対応すると良いかを考えたときに、ICT建機の有効活用をひらめきました。また、残業削減や週休2日などの労働環境改善にも取り組めると思い、PC128USレトロフィットキット装着機を導入することにしました。
山本建設(株)
工事部 主任 森田洋一さん
現場はアンダーパス部に湧水の多い土地だったため、湧水を舗装面にあげないように、湧水が高い箇所の掘削や透水層栗石敷設などにレトロフィット機を活用しました。レトロフィット機のオフセット機能を活用し、現地盤からの掘削高さを指示することで、敷きづらい透水層栗石でも高い精度で仕上げることに成功しました。レトロフィット機のタブレット画面に表示される3次元設計データを基に若手技術者でも1人で施工できるため、管理者が測量作業などで現場に張りつく必要がなくなり、発注者との協議などに素早く立ち回ることができて良かったです。また、インターンシップで来た高校生4人のうち3人が、終了後のアンケートで建設業への進路を考えていると書いていて、ICT建機の進化が若者に希望を与えているのだと思いました。人員不足の中でも少人数で動けるのは会社にとっても有益で、掘削を任せておけるという心の余裕と、早く帰れることでワークライフバランスが整いました。昔は楽をすると怠け者と捉えらえることが多かったですが、現場に張り付いていたら本来やりたい仕事ができません。楽をすることで生産性を上げ、これからも効率よく工事をしていきたいと考えています。
弊社は、昭和38年創設以来50有余年に亘り社業を重ね、今日を迎えることができましたのは、ひとえに皆様のご愛顧の賜りと社員一同 心より深く感謝いたしております。
近年、建設業を取り巻く環境は厳しく、また求められるニーズも急激に変化し、多様化しております。その様な課題にも応えながら、品格と技術を重んじ、品質と真心によって顧客の信頼と期待に応え、地域社会・地球環境保全等により貢献できる企業を目指し今後も社員一同一丸となって努力してまいります。